コラム
【2025年最新版】アパート外壁コーキング完全ガイド|寿命・費用相場・DIY補修とおすすめコーキング剤を徹底解説

「外壁のコーキングって、そもそも何?」
「アパートの修繕でどこまで必要なの?」
「古くなったコーキングは取り換えるべき?」
こんな疑問をお持ちのオーナー様は多いと思います。
外壁のコーキング(=外壁シーリング工事)は、建物を雨や風から守る重要な工事です。ところが寿命を迎えて劣化したまま放置すると、雨漏りや外壁のひび割れにつながり、「コーキング打ち替え費用」や修繕コストが一気に跳ね上がってしまうのです。
この記事では、アパートの外壁シーリング工事やコーキング打ち替え費用、大規模修繕コーキングのポイントまで徹底解説します。
「うちのアパートもそろそろチェックした方がいいかも」と感じた方は、記事を読み進めてみてください。
【この記事でわかること】
✅ 外壁コーキングとは?
✅ 外壁コーキングはDIYで修繕できる?
✅ アパートの修繕工事はどこに依頼する?
✅ 補修方法ごとの費用相場はいくら?
✅ 大規模修繕と一緒にやるべき理由
✅ 外壁コーキングの種類
監修・執筆|この記事は株式会社マークの編集チームにて作成しております。なお掲載している国・研究機関等の情報は最新情報にもとづき適切に編集を実施しています。
アパートの外壁コーキングとは?役割と寿命

アパートの外壁コーキングとは、外壁材と外壁材の隙間を埋めるゴムのような充填材のことです。「シーリング」と呼ばれることもあります。
見た目は地味ですが、防水や建物の耐久性を支える縁の下の力持ち。
特にアパートでは、外壁の隙間から雨水が入ればすぐに入居者の生活に影響します。だからこそ、寿命や役割を理解して、劣化する前に手を打つことが重要です。
まずは、外壁シーリングの役割や寿命、劣化のイメージを紹介します。
コーキング(シーリング)の役割(防水・緩衝)
外壁コーキング(=外壁シーリング工事)は、建物を雨水や湿気から守る大切な工事です。「外壁シーリング工事」という呼び方もされるほど、防水性と耐久性の維持に直結します。
以下に、3つの役割を整理しました。
- 雨水の侵入を防ぐ
コーキングが隙間をふさぎ、
内部に水が入り込むのを防止 - 外壁の動きを吸収する
温度変化や地震で建物が微妙に動いても、
コーキングがクッションとなって衝撃を緩和 - 外観を整える
ひび割れや隙間をカバーし、
建物の見た目をきれいに保つ
実際の研究資料でも「シーリング材の維持管理は建物寿命を大きく左右する」と指摘されています。
(出典:建築研究所「建築物の長寿命化に資する外壁目地の性能評価システムの開発【持続可能】」)
つまりオーナーにとっては、小さな補修で大きな修繕コストを防げるのがコーキングのメリットなのです。
なお、外壁コーキングの寿命は外壁塗装のタイミングとも深く関わります。
「塗装とコーキングは同時に行うべきか?」を知りたい方は、アパート外壁塗装は本当に必要?不要なケースと必要なケースを徹底解説【2025年版】もぜひ参考にしてください。
コーキングの寿命は何年?(目安:5〜10年)
コーキングは永遠に持つわけではなく、おおよそ5〜10年で寿命を迎えます。特に南向きの壁や日差し・雨風を強く受ける部分は劣化が早く進みます。
(出典:シャープ化学工業「コーキング材の寿命と弱点」)
なおアパートの場合は、10年ごとの大規模修繕でコーキングを打ち替えるのが基本です。外壁塗装や屋根補修と同時に施工すれば、足場代を節約できるうえ、「大規模修繕 コーキング」工事としてまとめて発注することで長期的なコスト効率も高まります。
劣化症状(肉やせ・ひび割れ・剥離)
「コーキングが劣化するとどんな見た目になるの?」という疑問に答えると、次のようなサインが代表的です。
- コーキングが痩せてへこんでいる(肉やせ)
- 細かい亀裂が入っている(ひび割れ)
- 壁から剥がれ、隙間ができている(剥離)
こうしたサインを放置すると、雨水が侵入して外壁材や内部下地まで傷んでしまいます。結果として補修範囲が広がり、修繕コストが2倍以上になるケースも珍しくありません。
劣化が進むと剥がれや外壁材の崩れにもつながります。
外壁のひび割れや剥がれに関する詳しい原因・補修方法は、【オーナー必見】アパート外壁の剥がれは放置NG!原因・費用・保険対応まで徹底解説|2025年最新版で解説しています。
アパート外壁コーキングをDIYでできる?
「コーキングの補修って自分でもできるの?」と気になるオーナー様は少なくありません。
結論から言うと、小さな隙間や部分的な劣化であればDIYも可能です。しかし、全面的な打ち替えや高所作業となると、安全性や仕上がりの観点からプロに依頼すべきです。
ここでは、DIYでの補修方法と向いているケース、そしてプロに任せるべき場面を整理して解説します。
DIYが向いているケース(部分補修・応急処置)
DIY補修が有効なのは、以下のようなケースです。
- サッシ周りやベランダの一部など、小規模なひび割れ
- 入居前に目立つ隙間を応急処置したい場合
- 低所で脚立で届く範囲の補修
このような場合、ホームセンターで購入できる1,000〜3,000円程度のコーキング材で対応できます。
ただし、見た目は整っても耐久性は業者施工に比べて劣るため、あくまで「つなぎ」と考えるのが賢明です。
DIY補修に必要な道具
DIYでコーキング補修を行う場合に最低限必要な道具は、以下の通りです。
- コーキングガン
コーキング剤を押し出す専用の工具 - コーキング材
変性シリコンやウレタン系が一般的 - マスキングテープ
仕上がりをきれいにするために必須 - カッター・スクレーパー
古いコーキングを取り除くため - ヘラ
表面をならして仕上げる
DIY補修の主な流れ
外壁コーキングをDIYするときの流れは、次の通りです。
- 劣化したコーキングをカッターで取り除く
- 隙間の両側にマスキングテープを貼る
- コーキングガンで新しい材料を充填する
- ヘラで表面をならす
- 乾燥する前にテープをはがす
ポイントは「古いコーキングをしっかり取り除くこと」と「乾燥時間を守ること」です。
プロに任せた方がいいケース(打ち替え・高所作業)
以下のようなケースでは、DIYはおすすめできません。
- 外壁全面のコーキング打ち替え
(足場が必要) - 2階以上の高所作業
(転落リスクあり) - 大規模な劣化
(剥離・広範囲の肉やせ) - 外壁塗装とセットで施工する場合
DIYでは危険があるほか、すでにコーキングの内部まで影響が及んでおり、コーキング以外にも追加の修繕が必要なケースもあります。これは修繕工事のプロでなければ判断できないポイントです。
また、プロに依頼することで、仕上がりの美しさ・防水性能・耐久性が格段に向上します。また、保証がつくケースも多く、長期的にはコスト削減につながるため、可能であればDIYをする前にプロに建物を点検をしてもらうのがおすすめです。
また「外壁塗装をDIYでできるのか?」については、【アパートオーナー必見】外壁塗装はDIYでできる?費用削減のポイントとプロに任せるべきケースの記事もあわせて読むと理解が深まります。
アパートオーナーが失敗しない業者選びのポイント
外壁コーキングの補修は、仕上がりや耐久性が業者の技術力で大きく変わります。価格だけで選ぶと、後から「追加費用が発生した」「施工後すぐに劣化した」といったトラブルにつながることも少なくありません。
ここでは、アパートオーナーが信頼できる業者を選ぶために確認すべき3つのポイントを解説します。
見積もりで「足場・コーキング・塗装」がセットか確認
見積もりを取る際の最大のチェックポイントは、「足場・コーキング・外壁塗装」が一式に含まれているかです。
足場代は1棟あたり数十万円かかるため、別途請求されると総費用が大きく変わります。また、コーキングと塗装を同時に行えば工期短縮や耐久性アップにもつながります。
【チェックすべきポイント】
✅ 見積もりに「足場代」が明記されているか
✅ コーキングと塗装が同時施工になっているか
✅ 追加費用の可能性(下地補修・雨樋交換など)が説明されているか
この部分を確認するだけで、総額の透明性とトラブル回避が大きく変わります。
アフターサポートの有無
施工後に「雨漏りが再発した」「コーキングが早期に割れた」などの不具合が出るケースもあります。
そのため信頼できる業者は、保証期間や定期点検を明確に提示しています。
【確認するべき内容】
✅ 保証期間(例:5〜10年)
✅ 無料点検や補修対応の有無
✅ 保証範囲(部分補修だけか、全面保証か)
特にアパートは複数の入居者が暮らすため、施工後の不具合対応が遅れると「空室リスク」につながります。業者を選ぶ際は、価格よりもアフターサポート体制を優先するのが安心です。
施工実績があるかどうか
地域密着型の業者は、そのエリア特有の気候や建物構造を理解しているため、施工の質が安定しています。
【マーク|担当者コメント】
たとえば、弊社(株式会社マーク)の場合には、横浜市・港北ニュータウン周辺のアパート修繕をサポートしています。この地域は湿気や雨風の影響を受けやすく、コーキングだけでなく、外壁塗装や防水シートなども劣化しやすいです。
このように地域の特性を把握している業者なら、より長持ちするコーキング材や施工方法を提案してくれます。
【施工実績の確認方法】
✅ 公式サイトやパンフレットで事例をチェック
✅ 実際の施工写真やオーナーの声を確認
✅ 地元での口コミ・評判を調べる
地域実績のある業者は、近隣住民との対応や施工後のサポートもスムーズなケースが多いため、特にアパートオーナーには安心材料となります。
アパート外壁シーリング工事・コーキング補修方法と費用相場
外壁コーキングの補修にはいくつかの方法があり、選び方を間違えると「施工後すぐに劣化した」「結局高額になった」という失敗につながることもあります。
ここでは代表的な補修方法である「打ち替え」と「増し打ち」の違い、部分補修と全面補修の判断基準、そして実際の費用相場について詳しく解説します。
項目 | 費用感(足場代込み) | 内容 | 耐久性・適用目安 |
---|---|---|---|
打ち替え工法 | 2階建て(4戸):30〜50万円〜 | 古いコーキングを完全に撤去し、新しく充填 | 約10〜15年持続。大規模修繕や塗装と同時施工に最適 |
増し打ち工法 | 低コスト(全面施工より安価) | 古いコーキングの上から新しく重ねる | 約3〜7年。軽度劣化や応急処置向け |
部分補修 | 数万円〜(規模により変動) | サッシまわりなど部分的に補修 | 築年数が浅い/局所的劣化 |
全面打ち替え | 3階建て(8戸):70〜120万円 4階建て(16戸):150〜250万円 | 外壁全体を施工 | 築10年以上/劣化全体が進行 |
「打ち替え」と「増し打ち」の違い
コーキング補修には大きく分けて2種類の工法があります。
工法 | 内容 | 耐久性 | 費用感 |
---|---|---|---|
打ち替え | 古いコーキングを完全に撤去して新しく充填 | 約10〜15年 | 高い(施工手間が大きい) |
増し打ち | 古いコーキングの上から新しい材料を重ねる | 約3〜7年 | 安い(短期的な応急処置向け) |
- 打ち替えは長期的に安心できる方法で、大規模修繕や塗装とセットで行うのに最適です。
- 増し打ちは費用を抑えたいときや、まだ劣化が軽度なときの応急処置として選ばれます。
※建物の築年数や劣化状況に応じて、どちらを選ぶべきかを判断することが大切です。
部分補修 vs 全面打ち替えの判断基準(大家・オーナー向け)
「一部だけ直せばいいのか、それとも全部やり直すべきか?」と迷うオーナー様も多いでしょう。判断の目安は以下の通りです。
部分補修で済むケース
- サッシまわりやバルコニーの一部に軽いひび割れ
- 築年数が浅く、全体的には劣化が少ない
- 入居前の応急処置として最低限の補修をしたい
全面打ち替えが必要なケース
- 築10年以上で外壁全体のコーキングが硬化・剥離している
- 外壁塗装を同時に行う予定がある
- 雨漏りや下地腐食のリスクがある
部分補修は短期的なコストを抑えられますが、全体的に劣化が進んでいる場合は結局二度手間となり費用増につながることも多いです。
長期的な運営を考えると、全面打ち替え+外壁塗装の同時施工が最も効率的です。
費用相場(30〜80万円/棟規模による)+足場代込みのケース
実際の「コーキング打ち替え費用」はアパートの規模や施工範囲によって変動します。目安は以下の通りで、すべて足場代込みのケースです。
建物規模 | 補修内容 | 費用目安(足場代込み) |
---|---|---|
2階建て (延床約120㎡/4戸) | コーキング全面打ち替え | 30〜50万円 |
3階建て (延床約240㎡/8戸) | コーキング+外壁塗装セット | 70〜120万円 |
4階建て (延床約480㎡/16戸) | 大規模修繕パック(足場・塗装・コーキング) | 150〜250万円 |
- 足場代だけで20〜40万円前後かかるため、塗装や屋根工事と同時に行うとコスト効率が良くなります。
- コーキング単独の施工よりも、大規模修繕としてまとめて発注するほうが長期的に割安です。
棟の大きさごとの費用感を知りたい方は「簡単見積もりフォーム」からお気軽にご相談ください。
神奈川エリアのアパートをサポート
※「記事を見た」と伝えていただくとスムーズに対応可能です
📞【TEL:045-948-6525】
大規模修繕コーキングと同時に行うメリット(足場代節約)
アパートの外壁コーキング補修は、単独で依頼すると「足場代」が大きな負担になります。
実際に、足場の設置・撤去だけで、2階建て規模でも20〜40万円前後、3〜4階建てでは50万円以上になることも少なくありません。
ここでは、大規模修繕と同時に行うことで得られる具体的なメリットを整理しました。
足場代を1回で済ませられる
外壁塗装・屋根修繕と同時に実施すれば、個別工事ごとに足場を組み直す必要がなくなります。
工事期間が短縮できる
同時施工により、入居者への負担(騒音・視界の遮り)が最小限で済みます。
長期的なメンテナンス計画に組み込みやすい
外壁塗装(耐用年数10〜15年)とコーキング打ち替え(耐用年数10〜15年)の周期がほぼ一致するため、まとめて工事するのが合理的です。
コスト効率が高い
国土交通省の「マンション大規模修繕のガイドライン」でも、外壁関連工事を一括発注することで長期修繕計画のコスト圧縮につながるとされています。
また、費用を少しでも抑えたいと考えるオーナー様は多いでしょう。
実際の大規模修繕にかかる金額やコストを下げる方法は、アパートの大規模修繕費用はいくら?費用を抑える方法や修繕をしないでいい時期を解説で詳しく紹介しています。
神奈川エリアでの施工事例と費用イメージ
「実際にどれくらい費用がかかるのか?」は、アパートオーナー様にとって最も気になるポイントです。
ここでは、マークが神奈川エリアを中心に行った施工事例をご紹介します。工事内容や費用の目安をチェックしてみてください。
【事例1】2階建てアパート(4戸120㎡):外壁塗装+コーキング打ち替え 120万円〜
項目 | 内容 |
---|---|
施工内容 | 足場設置・高圧洗浄・外壁塗装・コーキング全面打ち替え |
工期 | 約3週間 |
費用 | 約120〜150万円(税込) |
特徴 | 足場代を1回に集約し、30万円程度のコスト削減に成功 |
オーナーの悩み
築15年を迎えた木造アパートで、外壁コーキングが硬化して雨水が入り込む心配がありました。外観も色あせ、入居者から「建物が古く見える」と言われることもあり、空室が増えるのではと不安を抱えていました。
マークの提案
「外壁塗装と同時にコーキングを全面打ち替えすることで、足場代を一度で済ませ、将来的な雨漏りリスクも抑えられる」とご提案しました。
結果・解決
工事後は外観が新築同様に蘇り、入居者からも「安心して住める」と高評価。オーナー様も「資産価値が上がり、空室対策にもつながった」とご満足いただけました。
【事例2】4階建てアパート(16戸480㎡):大規模修繕パック(足場+塗装+コーキング)480万円〜
項目 | 内容 |
---|---|
施工内容 | 足場設置・下地補修・外壁塗装・屋根防水・コーキング全面打ち替え |
工期 | 約2か月 |
費用 | 約480〜520万円(税込) |
特徴 | 大規模修繕を一括で行い、10年間は安心して運用可能に |
オーナーの悩み
築20年以上の鉄骨造アパート。外壁全体にコーキングの剥離やひび割れが広がり、入居者から「雨漏りしている」との相談も。部分補修では追いつかず、「一括で長期的に安心できる方法を探したい」とのお悩みでした。
マークの提案
「大規模修繕パック」をご案内し、足場設置・外壁塗装・屋根防水・コーキング全面打ち替えを同時施工することで、将来的な修繕サイクルをリセットできるようご提案しました。
結果・解決
工事後は外壁・屋根ともに耐久性が回復し、雨漏りも完全に解消。オーナー様からは「長期間修繕を気にせず安心できる。空室率も改善した」との声をいただきました。
実際にご依頼いただいたオーナー様の声(安心・空室対策)
弊社にご依頼いただいたオーナー様からは、次のようなお声をいただいております。(独自アンケートより)
横浜市・40代オーナー様 ★★★★★
「外壁のひび割れが気になり入居者からも指摘を受けていましたが、工事後は建物が新築のように蘇り、空室がすぐに埋まりました。今では修繕費用以上の収益改善につながっています。」
川崎市・50代オーナー様 ★★★★☆
「雨漏りの不安がありましたが、コーキングと塗装を一緒に直してもらって本当に安心しました。入居者からのクレームがゼロになり、長期的に運営できる見通しが立ったのがありがたいです。」
港北区・60代オーナー様 ★★★★☆
「老朽化が進み建て替えまで考えていましたが、マークさんの提案で修繕に踏み切って正解でした。見た目も改善し、入居者から『建物が明るくなった』と喜ばれました。地域密着の対応で安心して任せられました。」
実際に修繕を行ったオーナー様から「空室改善」「安心して運営できる」との声を多くいただいています。
「うちのアパートでも効果があるのか?」と気になる方は、無料相談・簡単見積もりからぜひお気軽にお問い合わせください。
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また「うちのアパートはいつ修繕すべき?」と悩む方も多いでしょう。
最適なタイミングや準備については、【2025年版】神奈川県で大規模修繕はいつから始めるべき?最適なタイミング・準備・費用相場まで徹底解説をご覧ください。
アパート外壁コーキングの種類と選び方
外壁コーキングにはさまざまな種類があり、それぞれ耐久性や特徴が異なります。正しい材料を選ばないと、せっかくの補修も長持ちしません。
ここでは、アパートオーナー様もチェックしておきたい「アパート修繕でよく使われる主要なコーキング剤と注意点」をまとめます。
(出典:製品評価技術基盤機構「建材用接着剤・シーリング材の種類」)
主要なコーキング剤の種類(シリコン・ウレタン・変性シリコン)
外壁補修で使われる代表的なコーキング材は、以下の3種類です。
種類 | 特徴 | 耐久性 | アパート修繕での適性 |
---|---|---|---|
シリコン系 | 防水性・耐候性が高い。ホームセンターでも安価で入手可能 | 10年以上 | 外壁には不向き。塗装との相性が悪く密着しない |
ウレタン系 | 密着性が高く塗装と相性が良い。柔軟性もあり扱いやすい | 約5〜10年 | 外壁やサッシまわりに広く使用 |
変性シリコン系 | シリコンとウレタンの良いとこ取り。耐候性・密着性・塗装適性がバランス良い | 約10〜15年 | 外壁補修の標準的な選択肢 |
アパート修繕では「変性シリコン系」が最もバランスが良く、長期的に安心です。
アパート修繕で「シリコンコーキング」がNGな理由
DIYで人気のシリコン系コーキングは、防水性に優れていますが、外壁修繕には以下の理由で向いていません。
- 塗装がのらない
上から外壁塗装をしても弾いてしまい、剥がれる原因に。 - 撤去が困難
一度施工すると、後で打ち替えをする際に完全に取り除くのが難しい。 - 部分補修でのトラブル
サッシや浴室用には適していても、アパート外壁には不適合。
アパートの資産価値を守るためには、安易にシリコン系を使わず、塗装と相性の良い「変性シリコン系」を選ぶのが鉄則です。
ホームセンターで買えるコーキング剤のおすすめ
ホームセンターや通販でも外壁用コーキング剤は手に入ります。DIYで部分補修する場合のおすすめは以下です。
- 変性シリコン系(外壁用)
塗装可能で外壁補修に最適。
例:セメダイン シールNB、コニシ ボンドMSシール。 - ウレタン系(高耐久タイプ)
サッシまわりやひび割れ補修に使いやすい。
例:シーカフレックス、ボンドシリル。
ただし、DIYはあくまで応急処置レベルです。築年数が10年以上経過している場合や外壁全体が劣化している場合は、プロに依頼して全面打ち替えするのが長期的に見て安心です。
「どのコーキング材を使えばいいかわからない」
「DIYで済むのかプロに任せるべきか判断できない」
そんな方はぜひ無料相談フォームからお気軽にご相談ください。建物の劣化状態に合わせて、最適な施工プランをご提案します。
神奈川エリアのアパートをサポート
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外壁コーキング補修のよくある質問(FAQ)
外壁のコーキングは何年くらい持ちますか?
一般的にコーキングの寿命は5〜10年程度といわれています。
- ウレタン系:約5〜8年
- 変性シリコン系:約10〜15年
環境や日当たりによっても変わりますが、国土交通省の修繕ガイドラインでも「10年前後での打ち替え」が推奨されています。築10年を超えたら、専門業者に点検を依頼するのがおすすめです。
外壁にシリコンコーキングはダメ?
外壁には不向きです。理由は以下の通りです。
- 塗装が密着しない:シリコンは撥水性が強く、上から塗装しても剥がれやすい。
- 撤去が困難:一度施工すると、打ち替え時に完全除去が難しい。
外壁には塗装との相性が良い「変性シリコン系」や「ウレタン系」を選ぶのが基本です。
外壁コーキングの費用はいくらが目安ですか?
2階建て(4戸・120㎡)なら30〜50万円、3階建て(8戸・240㎡)なら外壁塗装とセットで70〜120万円、4階建て(16戸・480㎡)では大規模修繕として150〜250万円が目安です。足場代だけで20〜40万円前後かかるため、外壁塗装や屋根工事と同時施工することで費用を抑えられ、長期的にコスト効率の良い修繕が可能になります。
外壁シーリングの打ち直し費用はいくら?
外壁シーリングの打ち直し費用は、全面打ち替えで1㎡あたり1,000〜1,500円程度が目安です。これに足場代(20〜40万円前後)が加わるため、2階建て(120㎡・4戸)なら30〜50万円、3階建て(240㎡・8戸)なら70〜120万円、4階建て(480㎡・16戸)では150〜250万円ほどかかります。外壁塗装や屋根工事と同時に行えば、足場を共用できて大幅なコスト削減につながります。
まとめ|アパート外壁コーキングは資産価値を守る大切な工事
外壁コーキング(外壁シーリング工事)は防水や劣化防止の役割を持ち、寿命は5〜10年程度です。放置すれば雨漏りや空室リスクにつながり、コーキング打ち替え費用が高額化する恐れもあります。
築10年以上なら大規模修繕でコーキングと外壁塗装を同時に行うのが効率的で安心です。
「うちの物件だといくら?」と思った方は、無料見積もり・LINE相談からお気軽にご連絡ください。
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