2025.05.22

外壁塗装を20年していないけど大丈夫?意味がない・必要ないは本当かプロが徹底解説【2025年最新】

外壁塗装20年してないのアイキャッチ

「外壁塗装を20年していないけど、今さらやらなくても大丈夫かな?」
「見た目は少し汚れてるけど、費用もかかるし…このままでいいかも」

そんなふうに思ったことはありませんか?実際、ネット上の知恵袋やSNSでは「外壁塗装は必要ない」「20年塗装しなくても平気だった」という声も少なくありません。

一方で、塗装を長期間放置した結果、大きな修繕費用がかかって後悔した…というケースも存在します。

そこでこの記事では、大規模修繕の工事実績が豊富な「株式会社マーク」が、外壁塗装を「20年していない建物」に焦点をあて、以下のような疑問に答えていきます。

【この記事でわかること】
(1)放置するとどんな劣化が起きるのか?
(2)20年放置後にかかる費用の目安は?
(3)「意味がない」「必要ない」は本当か?
(4)お金がないときの対処法は?

さらに、2025年現在の制度に対応した補助金・ローンの活用法や、診断でわかる「今すぐやるべきかどうか」の判断基準も紹介します。20年間塗装していない人も、これから先どうするか迷っている人も、ぜひチェックしてみてください。

外壁塗装を20年していないとどうなる?

外壁塗装を20年間行っていない住宅では、見た目の劣化にとどまらず、建物の防水性や耐久性そのものに深刻な影響を与えている可能性があります。

以下では、外壁塗装を20年放置した場合に起こる具体的な変化やリスクについて解説します。

外壁塗装を20年していない場合に起きる外観の変化

外壁塗装を20年も行っていないと、以下のような症状が表れやすくなります。

  • 外壁全体の色あせ
  • チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく)
  • ひび割れ(クラック)
  • 塗膜のはがれ・膨れ
  • 苔・カビ・黒ずみの発生

これらは単なる「見た目」の劣化ではなく、塗膜が機能していないことの証拠です。塗膜が劣化すると防水性能が失われ、雨水が外壁材や下地にまで染み込む原因になります。

【株式会社マーク担当者のコメント】
見た目の変化は、建物の劣化がすでに進行しているサインです。早期発見と対応が、修繕費を抑えることにつながります。

20年間放置し続けた場合のリスク

外壁塗装を20年間行わずに放置すると、見た目の変化だけでなく、建物全体の耐久性と安全性に大きなリスクが生じるかもしれません。たとえば、次のような被害が想定されます。

  • 雨漏りによる内部腐食
  • 柱・梁の腐朽や白アリの侵入
  • 断熱性能の低下による光熱費増加
  • 壁面内部の構造材劣化
  • 資産価値の大幅な低下

実際に、国土交通省が公開している「長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月)※アパートやマンション向け」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業に関する説明資料(令和6年4月)※住宅向け」でも、外壁の劣化診断と定期メンテナンスの重要性が強調されています。

外壁塗装だけで済んだ費用が、ほかの修繕費まで追加になるかもしれません。上記のようなリスクが起きる前に、早めに外壁塗装を検討しましょう。

30年間放置し続けた場合はさらにリスクが高まる

30年経過した外壁
出典:国土技術政策総合研究所「公営住宅における外壁等の維持管理」

さらに10年、つまり「30年間」塗装をせずに放置すると、外壁そのものの張り替えや全面補修が必要になる可能性が一気に高まります。

参考として、実際に30年塗装していなかった建物では、以下のような状況が報告されています。

劣化内容修繕内容想定費用の目安
サイディングの反り・剥離張り替え約80万〜150万円
下地材の腐朽防水シート・木材交換約50万〜100万円
モルタル外壁の剥離・崩落左官+塗装全面約100万〜180万円

このようなケースでは、もはや「塗装」では対応できず、外壁材そのものの工事が必要です。塗装費用の2倍以上がかかることもあります。

30年放置の場合、外壁塗装にあわせて修繕費が跳ね上がるリスクがあるため、早めの対処が結果的に最もコストパフォーマンスに優れます。

【株式会社マーク担当者のコメント】
自身の所有する建物の外壁が問題ないか知りたい方は、株式会社マークにご相談ください。神奈川エリアでアパートの外壁塗装および大規模修繕をサポートいたします。

まずは無料の修繕診断を受けたい方はこちら

外壁塗装は「10年が常識」は本当?知恵袋にある意見の真偽

外壁塗装はよく「外壁塗装は10年サイクルが常識」と言われます。

【Yahoo!知恵袋|事例1】
外壁塗装・シーリング打ち換えで悩んでいます
新築から10年経つのでハウスメーカーより保証延長のために
シーリングの打ち換え外壁塗装の提案がありました。
窯業系サイディングです
シーリングの打ち換えは必要だと思いますが、外壁塗装で悩みます
引用:Yahoo!知恵袋より

【Yahoo!知恵袋|事例2】
皆さん家の外壁塗装は10年に1回でされてますか?
高いので20年に1回とかにようとおもってます(築25年の家)。
さらに50歳で一回やったらもう死ぬまでそのめまで、と考えてますが、不味いでしょうか?
引用:Yahoo!知恵袋より

ですが、そのサイクルがすべての建物に当てはまるわけではありません。ネット上の知恵袋などでは「10年は早すぎる」「必要ない」「まだするな」という声も見られ、何を信じていいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、10年ごとに塗装が必要だとされる根拠と、「必要ない」とされる建物の条件について、専門家の視点から詳しく解説します。

外壁塗装が10年で必要になる建物

「うちは築10年だけど、まだ塗装は必要ないはず」と考えていませんか?

実は、10年程度で外壁塗装が必要になる建物も数多く存在します。以下に、その特徴をまとめました。

条件理由
窯業系サイディング外壁紫外線や雨風で表面の塗膜が劣化しやすい
アクリル・ウレタン系塗料で施工された家耐用年数が5〜10年と短い
海沿いや風雨の強いエリア塩害や湿気で劣化スピードが速くなる
南向きで日当たりが強い紫外線による塗膜劣化が早まる
新築から一度も再塗装していない新築時の塗料はコスト重視のため、耐用年数が短いことが多い

特に「窯業系サイディング × ウレタン塗料」は、最も塗装の劣化が早い組み合わせとされており、外観に劣化が見られなくても塗膜の防水性能はすでに低下しているケースがあります。

見た目はキレイでも中身は劣化していることが多いので、10年目をひとつの目安に診断を受けるのが安全です。

外壁塗装が「必要ない」ってどんな建物?本当にやらなくてもいいの?

外壁塗装が「不要になる」「頻度が少なくて済む」建物には、次のような条件があります。

条件理由
外壁がタイル張り表面に塗膜を必要とせず、耐久性が高い
ガルバリウム鋼板などの金属外壁高耐久素材で、20年以上メンテナンス不要なことも
周囲に遮蔽物が多い日光・雨風の影響が少なく、劣化が遅い
過去にフッ素・無機塗料で施工済耐用年数が15~20年と長く、再塗装不要なケースも

とはいえ、これらの条件に該当していても経年劣化は避けられないため、10年に1度は専門家による劣化診断を受けて、現状を把握することが大切です。
(参考:国土技術政策総合研究所「外壁及び屋根防水の補修・回収部分の耐久性評価手法」

「必要ないかもしれない」と思ったときこそ、第三者の診断が重要です。建物の状況に合った適切な判断をするためにも、まずは状態確認から始めましょう。

【株式会社マーク担当者のコメント】
株式会社マークでは、無料の建物診断を提供しています。10年を迎えたアパートをおもちなら、お気軽にご連絡ください。

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(神奈川エリア対応)

外壁塗装の費用|20年放置した建物ではいくらかかる?

アパートの外壁塗装を20年間行っていない場合、通常の塗装工事に加えて補修や改修が必要になるケースが多く、費用が高額化しやすい傾向があります。

以下に、2階建てアパート(延床約200㎡前後)の塗装工事を想定した費用相場をまとめました。

項目内容相場目安(税込)
足場・仮設工事全面足場設置、安全対策約30万〜50万円
高圧洗浄・下地処理外壁全体の洗浄+補修準備約10万〜20万円
外壁塗装
(下塗り〜上塗り)
シリコン塗料3回塗りの場合約80万〜120万円
付帯部塗装軒天・雨どい・鉄部等約20万〜40万円
共用部塗装
(階段・廊下)
手すり・床・壁面等約30万〜50万円
合計(標準状態)劣化が軽度な場合約170万〜280万円程度

建物の塗装は、東西南北の4面すべてに費用がかかる点に注意が必要です。建物の規模が大きくなるほど高額になるため、まずは施工業者から見積もりを取得してみてはいかがでしょうか。

追加費用がかかるケースとコストダウンのコツ

外壁塗装の費用は「坪数や塗料で決まる」と思われがちですが、建物の劣化状況によっては追加費用が発生することも珍しくありません。特に外壁を20年間放置していた場合、以下のような項目で追加費用がかかることがあります。

劣化状況内容追加費用の目安
コーキング(シーリング)の破断打ち替えが必要15万〜30万円
下地材の腐食や爆裂下地処理・補修が必要10万〜50万円
外壁材の浮き・割れ張替え or パッチ補修20万〜80万円
付帯部(雨どい・破風板等)の劣化塗装+補修対応5万〜20万円

では、こうした追加費用を抑えるためにはどうすればよいのでしょうか。以下のような対策が有効です。

  • 複数社に相見積もりを取る
     ⇒ 同じ内容でも金額差が出るため、比較が大切。
  • グレードの高すぎない塗料を選ぶ
     ⇒ 耐用年数と予算を見比べて選択。
  • 劣化が軽度なうちに対処する
     ⇒ 早期の外壁診断で大掛かりな補修を回避。

【株式会社マーク担当者のコメント】
費用を抑えるには、早めの診断と比較検討が重要です。

弊社でも、アパートにおける「劣化診断+複数プラン」の無料見積もりをご案内しています。無理に高額な塗料を勧めることはありませんので、まずはお気軽にご相談ください。

費用が不安な方へ|無料で外壁診断&見積もり依頼はこちら
(神奈川エリアのアパート対応)

▶ 電話相談はこちら(045-948-6525)

また外壁塗装の費用や期間の相場を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

アパート外壁塗装工事の詳しい費用をチェックする

外壁塗装のお金がないときの対処法

「外壁塗装が必要そうなのはわかってるけど、今は費用的にとても無理…」

特に20年も放置した場合、想定以上の費用がかかることもあるため、費用負担が不安で踏み出せない方も多いのが実情です。

しかし、外壁塗装は放置すればするほど劣化が進み、将来的にはさらに高額な修繕費がかかる可能性があります。そこでここでは、費用の不安を乗り越えるための現実的な対処法を3つご紹介します。

【対処法1】まずは「劣化診断」で現状を把握する

「お金がないから何もできない」と決めつける前に、まずは今の劣化状況を把握することが重要です。実際に診断してみると、以下のような結果になるケースもあります。

  • 表面的な劣化だけで軽微な補修だけで済む
  • 今すぐ全面塗装しなくても部分補修で延命できる

プロによる無料診断で現状を正しく把握すれば、今すぐの大規模工事が不要な場合もあります。「本当に今、塗装が必要か?」を見極めて、無駄な出費を防ぎましょう。

【対処法2】補助金・ローンを活用する

一括で数百万円の費用を支払うのは難しくても、補助制度や分割支払いの仕組みを活用すれば現実的に対応できます。たとえば2025年現在、次のような制度を利用できるかもしれません。

制度名概要備考
自治体の住宅リフォーム補助金工事費の一部を補助(10〜50万円など)市区町村ごとに条件が異なる
住宅金融支援機構のローン最長20年の分割払い可・固定金利対象工事に条件あり
火災保険の活用台風・劣化原因が保険適用対象の場合あり原因調査が必要
参考1:住宅金融支援機構「マンション共用部分リフォーム融資(2025年4月)」「リフォーム融資」

申請手続きや診断サポートを行ってくれる業者を選べば、費用のハードルがぐっと下がります

【株式会社マーク担当者のコメント】
神奈川エリアの「アパート大規模修繕に利用できる補助金」を知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

アパート大規模修繕に利用できる補助金をチェックする

【対処法3】部分補修・DIYで応急対応する

どうしても今は予算が組めない場合は、一時的な延命策として「部分補修」「DIY」も有効です。たとえば以下のような対応が考えられます。

  • 劣化したコーキングの一部打ち直し
  • 外壁の洗浄・コケ除去
  • 劣化の進んだ雨どいなどの部材交換

DIYで完璧な補修は難しくても、「これ以上の劣化を食い止める」ための応急処置にはなります。ただし高所作業が多いため、転落やケガのリスクに注意が必要です。

また外壁塗装のお金がないとお悩みなら、以下の記事もチェックしてみてください。

お金がないときにできる費用削減のコツをチェックする

外壁塗装しない選択肢はアリ?後悔しない判断基準

「本当に外壁塗装って必要なの?」
「しない選択をしたらどうなる?」

外壁塗装には多額の費用がかかるため、そもそも「やらない」という選択肢が現実的かどうか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ここでは「外壁塗装をしない」という選択肢があり得るケースと、後悔しないための判断基準をプロの視点で整理します。

塗装が不要な外壁(タイル張り・ガルバリウム外壁)

結論として、すべての外壁が塗装を必要とするわけではありません。外壁材の種類によっては塗装が不要、あるいは長期間メンテナンスフリーというケースもあります。

以下に10〜20年ごとの塗装を必ずしも必要としない外壁材をまとめました。

外壁材の種類特徴塗装の必要性
タイル外壁表面に塗膜を持たず、耐候性が高い基本的に不要
(目地補修は必要)
ガルバリウム鋼板金属系で耐用年数20年以上状況次第で15〜20年後に表面保護
レンガ・石貼り外壁自然素材で劣化が遅い基本的に塗装不要
高性能無機塗料仕上げ済耐久性が非常に高い15〜20年は再塗装不要なことも

ただし、「塗装が不要な外壁」であっても、目地のシーリングや付帯部(雨どい・鉄部など)は経年劣化するため、点検と補修は必要です。

【株式会社マーク担当者のコメント】
塗装が不要な外壁でも「完全に何もしなくていいわけではない」ということを理解し、部分的なメンテナンスは計画的に行いましょう。

まずは無料の修繕診断を受けたい方はこちら

プロの診断を受けるべき3つのサイン

塗装の必要・不要を自分で判断するのは難しく、誤った判断で放置してしまうと重大な劣化を招くリスクがあります。特に次のような状態が見られる場合には、専門業者による劣化診断を受けるべきです。

  • 壁を触ると白い粉がつく(チョーキング現象)
  • コーキングが割れている、縮んでいる
  • ひび割れ(ヘアクラック・構造クラック)が見られる
  • 塗膜のはがれや膨れがある
  • 苔やカビ、黒ずみの発生

上記の項目は、すべて「防水性が失われているサイン」です。放置すると雨水が浸入し、下地材や構造体の腐食、最悪の場合は雨漏りにつながる恐れもあります。

「まだ大丈夫だろう」と自己判断するのではなく、客観的な診断で判断することが後悔しない外壁メンテナンスの基本です。

外壁塗装を20年していないときのよくある質問【FAQ】

外壁塗装は10年サイクルって絶対?

外壁塗装は「10年が目安」とよく言われますが、すべての建物に当てはまるわけではありません。外壁材や塗料の種類、立地条件によって適切なタイミングは変わります。あくまで「10年」は目安のひとつですので、重要なのは専門業者による劣化診断を受けて現状を把握することです。

外壁塗装を30年していないとどうなる?

外壁塗装を30年間していないと、塗膜の劣化だけでなく下地材や構造部分に深刻な損傷が及ぶ可能性があります。実際には塗装だけでは済まず、外壁の張り替えや下地補修などが必要になるケースも多く、修繕費が2倍以上になることもあるので、早期診断と対応が重要です。

外壁塗装は意味がないって本当?

「外壁塗装は意味がない」というのは誤解です。塗装の主な目的は美観ではなく、防水・防汚・劣化防止といった効果を期待できます。外壁塗装を怠ると、雨水が浸入して下地材が腐食し、建物の寿命が縮む原因になるので、定期的に再塗装をすることが重要です。

知恵袋で「必要ない」と言ってる人の意見は信用していい?

知恵袋などで「外壁塗装は必要ない」とする意見もありますが、あくまで一個人の体験や価値観であり、鵜呑みにするのは危険です。建物の条件や環境、過去の塗料・施工内容によって劣化スピードはまったく異なります。判断材料にするなら、必ず自宅の現状をプロに診てもらいましょう。

お金がなくてもできる最低限の対応は?

どうしても塗装費用が出せない場合は、コーキングの補修、コケや汚れの除去、DIY用の外壁保護剤を使った簡易対応などの、応急処置がおすすめです。また、自治体の補助金や分割払いローン、火災保険が使える場合もあるため、まずは専門業者に相談して「必要最低限の対応範囲」を明確にしましょう。

20年してないなら“今が判断の分かれ道”|株式会社マークで無料診断を

外壁塗装を20年以上していない場合、「今がやるべきか」「あと数年持つのか」を見極めることが重要です。塗る・塗らないを決めるのは、診断してからでも遅くはありません。

【株式会社マークからのご案内】
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監修・執筆|この記事は株式会社マークの編集チームにて作成しております。なお掲載している国・住宅金融支援機構等の情報は最新情報にもとづき適切に編集を実施しています。

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